【防府市】防府天満宮のアクセス・料金・営業時間を紹介
本記事では山口県防府市の観光スポット「防府天満宮」を紹介しています。アクセスや料金、見どころ、営業時間などの必要な情報をわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
防府天満宮の概要・写真情報
防府天満宮は、山口県防府市松崎町にある『菅原道真公(すがわらの みちざね こう)』をお祀りする神社です。菅原道真公を祭神とする神社(天満宮・天満神社)が全国に約12,000社ある中、防府天満宮は創建(904年)をもって、日本で最初に創建された天神さまと称しています。
時期を問わず、観光や参拝できるスポットですが、行事(初詣・祭り・花火大会)や季節の花(梅・桜)の開催時期や開花時期に合わせて、来られる方も多いです。
防府天満宮の始まり・防府と菅原道真公の関係
菅原道真公は、平安時代に活躍した学者・政治家・詩人です。
代々学者の家系である中流貴族に生まれた菅原道真公は、幼少期より文才に優れており、その知力を活かし出世を重ねていきます。学者の家系では異例とも言える、右大臣(当時の政府の最高職)にまで昇進します。
このことが面白くないのは、より高貴な生まれの貴族たちです。左大臣藤原時平(ふじわらのときひら)の陰謀により、虚偽の告発を受け大宰府へ左遷され、その地で薨去されます。
菅原道真公が大宰府へ向かう途中、本州で最後に寄港した場所が、防府市の勝間の浦(かつまのうら)です。「防府は、天皇が住む京からまだ地続きである、この地に住まいを構え、告発が偽りであった知らせを待ちたい」と望まれます。
その思い叶わず、903年に菅原道真公は大宰府にて薨去されます。菅原道真公が亡くなったその日、防府では勝間の浦に光が現れ、酒垂山に紫色の雲がたなびくという不思議な現象がおきました。
当時の人々は、居を構え防府に留まり無実の知らせを待ちたいと願った菅原道真公の魂が戻ってきたのだと考え、すぐさま、松崎の地にお御霊(みたま)の居を建立し「松崎の社」と号しました。
防府天満宮の行事・イベント情報
防府天満宮の見どころ情報をまとめています。
1.釿始式
1月5日
釿始式は1年の工事の安全を祈る神事で、宮大工の仕事始めにあたる1月5日に古例に基づいて行われます。棟りょうを務める方が「釿(ちょうな)」と呼ばれる斧を「えーい」という大きな掛け声とともに丸太に打ち込む瞬間が見どころです。

2.弓始式
1月第2月曜日
弓始式は毎年成人の日に行われる神事です。宮司や新成人が境内の回廊で弓を引き「邪」と書かれた的を射抜き、境内の邪気を祓います。菅原道真公が弓の名手であった故事にならったとされます。

3.節分祭(牛替神事)
2月1日・2日
節分祭(牛替神事)は、生きた牛が当たる珍しい神事です。当選者は11月のお祭りで神牛をひくことのできる栄誉ある役が与えられます。
生きた牛ほか、地域の企業から寄贈された様々な品物、約4000点が景品となります。社務所や神社総代を通じて牛替神事に協賛をすると、牛替券をいただくことができ、この券を番号券に引き換えたうえで、当選番号の発表を待ちます。
当日は、歳男・歳女による招福豆まきや、市内の小学生により抽選(おくじ上げ)が行われます。

4.梅まつり・梅の見頃
2月中旬〜3月上旬
梅まつりは、菅原道真公が愛した『梅』の香りを楽しむイベントで、梅の見頃に合わせて2月中旬〜3月上旬に行われます。防府天満宮に植えられた、しだれ梅や紅白梅など約16種類1100本の梅を愛でたり、出世梅配布に参加したり、甘酒を飲んだり、子どもたちによる神楽舞を見て楽しむことができます。

5.人形感謝祭
3月1日〜5日
人形感謝祭は、捨てがたい記念の雛人形や、長い間可愛がってきたぬいぐるみ等を天満宮に預け、期間中飾っていただいたうえで、里親となる方を募集する催しです。

6.御正祭
3月31日
御正祭は平安時代の古代食を御神前に奉献し、御神霊を慰める神事です。菅原道真公が亡くなったとされる延喜3年陰暦2月25日、現在の暦で命日にあたる3月31日に執り行われます。
7.新入学児童勧学大祭
4月1日
新入学児童勧学大祭は、ランドセルの御祓いをする神事です。小学校に入学される児童の健康とこれから始まる9年間の義務教育の学業成就、登下校の交通安全を祈ります。

8.幸せますフェスタ
5月1日
防府天満宮では大石段に鉢植えの花を並べて、「幸せます」の文字を彩る「大石段花回廊」が開催されます。そのほか、芳松庵の夜間開放・コンサートが行われます。

9.金鮎祭
5月15日
金鮎祭は、周防国分寺住職と共に神仏合同奉仕で佐波川の若鮎を御神前にお供えする式です。
菅原道真公が大宰府へ向かう途中、現在の防府にお立ち寄りになられた際に、この地の人々に厚くもてなされたことに、感謝し金の鮎12尾を国司に託したという話があります。
この金の鮎は3度の火災に遭い焼失してしまいましたが、平成14年に金の鮎12尾を復元。平成23年に菅原道真公の御着船1110年を記念してこの若鮎をお供えする儀式が始まりました。

10.御田植祭・夏越神事
6月30日
御田植祭は古来よりの五穀豊穣をお祈りする神事で、仮設の神田に3人の巫女が田植えを行います。
夏越神事は「輪くぐり」ともいわれており、清められた輪をくぐり清々しい体で夏の暑さを乗り切ろうとする神事です。
この輪は「ふじかずら」のつるや葉で作られており、全員がくぐり終えたのち、持ち帰って新築・結婚・出産の慶事がある家にお供えする風習があります。

12.七夕まつり
7月1日〜7日
かつて菅原道真公が7月7日に大宰府にて、彦星と織姫が天の川に鵲の羽でつくった橋を架け、会う事が出来たという伝説に対して、京に帰るためにその橋を貸してほしいと詩を詠んだことになぞらえ、七夕の日に願うお祭りが開催されています。
彦星のゆきあひを待つ かささぎのとわたる橋を我にかさなむ
(彦星が逢瀬を待つというかささぎの渡す橋を、私に貸してほしい。)
七夕まつりの期間中、境内回廊内に立てられた笹竹に短冊を奉納することができます。
そのほか、夜間のライトアップや傘玉アート、七夕茶会、コンサート、ものづくりワークショップなど(年度によって内容が異なります)が行われます。

13.御誕辰祭
8月3・4・5日
御誕辰祭は、菅原道真公の誕生日(陰暦の6月25日/現在の8月5日)をお祝いするお祭りです。期間中、天満宮敷地内から梅林駐車場まで多くの屋台が並んだり、大石段や参道がぼんぼりで彩られます。最終日には約4,000初の花火が打ち上げられ、たくさんの方が観覧のために天神山公園駐車場に集まります。
子ども樽神輿、柔剣道大会、弓道大会、大茶碗お茶会や夫婦円満祈願祭、餅まきなど種々の神事・行事が催されます。

14.花神子社参式
10月第2日曜日
花神子社参式は、11月にある御神幸祭に供奉する大・小行司がその役割を無事に果たせるように祈願するため、一夜づくりの御酒を花神子に持たせ奉献する式です。
防府駅から防府天満宮までの道のりを、可愛らしい子どもたちが時代衣装に身を包み、花籠や御所車に乗り、大名行列のように歩きます。

15.御神幸祭/裸坊祭
11月第4土曜日
御神幸祭は、失意のうちに大宰府で亡くなった菅原道真公に、無実の罪を伝え心をお慰めするためのお祭りです。
道真公が亡くなったのち、道真公に対する左遷の勅は破棄され、正一位太政大臣という位階が贈られましたが、無実の知らせはありませんでした。しばらく時は経ち、1004年10月15日、一条天皇の使者が防府に使わされ、勅使降祭(お御霊を慰める祭典)が防府の勝間の浦(道真公が寄港した地)にて斎行され、初めて天皇から「無実の罪」が奏上されました。
御神幸祭は、この勅使降祭を起源とし受け継がれています。
重さ500キロを超える御網代輿(おあじろこし)に御霊(みたま)を乗せ担ぎ出し、大石段を滑り降ります。そこから約2.5キロ離れた「勝間の浦」まで運び、勅使降祭の故事にならい「無実の罪」を奏上する神事が行われた後、防府天満宮に帰還し御霊を御神座にお還しします。
このお祭りで奉仕をする男衆は、祓い清められた状態を示すため白装束となります。このことから、裸坊祭(はだかぼうまつり)とも呼ばれます。
参加・観覧する方はもちろん、参道に出る屋台を楽しむ方も多いです。

16.合格はちまき洗濯
12月15日
防府天満宮が頒布している「受験御守セット」の中に鉛筆や絵馬などと一緒に、合格はちまきが納められています。志望校に合格された受験生からお礼の気持ちを込めて、このはちまきが天満宮へ返納されます。
天満宮では12月の中旬、この合格はちまきを洗濯し、アイロンをかけ希望される方に無料配布しています。

防府天満宮の基本情報
防府天満宮の住所や連絡先などの基本情報を掲載しています。
項目 | 内容 |
---|---|
スポット名 | 防府天満宮 |
読み方 | ほうふてんまんぐう |
住所 | 〒747-0029 山口県防府市松崎町14-1 |
電話番号 | 0835-23-7700 |
営業時間 | 8:30-20:00 |
休業定休 | なし |
料金 | 無料(歴史館拝観料:800円・芳松庵拝観料:800円) |
駐車場 | あり |
防府天満宮のアクセス・MAP情報
防府天満宮へのアクセスはJR山陽本線「防府駅」より徒歩で約15分です。

防府天満宮の周辺情報
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